いびきとSASの治療法
少し前までは、いびきがうるさいことが笑いのネタになっていましたが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)など重篤な病気につながるケースが広く認知されてきました。たかがいびきといって軽視はできないのです。いびきのせいで健康を害していると診断された場合、有効な治療法として処置される場合が多いのがCPAPと呼ばれるものです。
就寝中に鼻にマスクを着け、圧力をかけた空気を送り込んで気道を広げます。そのようにしていびきを予防すると同時に、患者さんがしっかりと睡眠をとれるようにします。マウスピースを歯に装着して気道を広げる「スリープスプリント」という療法もあるのですが、CPAPが最も効果が高く、重い症状のSASも改善するとされています。
しかし、器具の持ち運びや、使用中の不快感などから、自宅治療では長続きしないという欠点もあります。また、機器の価格も20〜50万円もします。医師からこれ以外に方法がないとされた場合をのぞき、もっと日常的に負担の少ない方法を選んだほうがいいかもしれません。
いびきの程度や、本人の体質や考え方などもありますから、CPAPに飛びつくのではなく他の方法も試してみるべきでしょう。治療に取り入れるのであれば、しっかりと覚悟をして望まなければ続かない方法だということは覚えておくと良いでしょう。
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いびきのレーザー治療
現在幅広い医療分野で利用されている「レーザー治療」ですが、いびきの治療にも導入されていると聞くと意外に思われる方もいるかもしれません。いびきは昔から悩みの種のひとつでしたが、今では睡眠時無呼吸症候群といった深刻な病気の症状としても認知されています。
そのため、負担の少ないレーザー治療をいびきの治療で行うケースが増えてきています。どのように施術がされるかというと、口蓋付近に局部麻酔を行い、レーザーを10分から15分ほど照射します。幹部を切り取る外科手術ではないので、痛みなど心身への負担が軽くてすみます。
ただし、いびきの原因となっている喉周辺のせまくなった部分をひろげる方法なので、太りすぎ等で局部がひろがりにくい場合には効果が期待できないこともあります。負担は少ないものの、レーザーをあてた部分は炎症を起こしますので、軽い痛みや食事がしにくいなど、1週間ほどは不快感があるようです。
いびきの治療法として注目を集めていますので、一度医師に相談してみるとよいかもしれません。しかし、個人個人の状況によっては、レーザー治療以外の方法を勧められることもありますが、セカンドオピニオンをもらうため、複数の病院に受診するようにしましょう。
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